こんにちは。藤沢の歯医者「おだがき歯科クリニック」の小田柿です。
虫歯予防策として、毎日の歯磨きはもちろん欠かせませんが、
虫歯予防に役立つお話として意外と知られていないのが、
そもそも唾液には虫歯を予防するすごいパワーが備わっているということです。
唾液にはただ食べ物の消化を助ける働きだけではなく、
溶けかかった歯を再生する「再石灰化」を促す働き
があるほか、
酸性に傾いた口の中を中和するための「緩衝作用」
また、「殺菌作用」まであるのです。
唾液には、よく風邪薬などに含まれている「リゾチーム」をはじめとした消毒作用のある成分が含まれていて、
口の中を誤って噛んで傷がついても、いつの間にか治っていたということが多いのは、この唾液の殺菌・消毒作用があるからといわれています。
唾液は一日に1.5リットルもの唾液が出るといわれています。
唾液は、よく噛んで食べることにより唾液線が刺激されより多く分泌されるため、
消化はもちろん、虫歯予防のためにも、よく噛んで食べることがとても大事なんです。
当院では、唾液の分泌を促進するためにチューインガムを噛むことを推奨しているのですが、
せっかく噛むのであればより予防効果を期待するために
キシリトール入りのガムや、歯周病予防や虫歯予防に効果があると言われている乳酸菌(L.ロイテリ菌)が練り込まれたガムが特にオススメです。
追記:L.ロイテリ菌とは?
L.ロイテリ菌は、ヒトの母乳・口腔由来の乳酸菌です。
L.ロイテリ菌は胃酸や消化酵素への耐性があり、優れた定着性があるなど、プロバイオティクスとして望ましい特性を全て兼ね備えています。
また、消化管内や口腔内において、善玉菌と悪玉菌のバランスに大きく影響を与えることが研究により確認されています。
L.ロイテリ菌をつづけて摂ると、こんないいことが…
・虫歯の原因菌を減らします
・歯周病の原因菌を減らします
・口臭を減らします
・便秘・下痢の方の便通を整えます
・胃のピロリ菌を減らします
・アレルギー症状を軽減します