こんにちは。藤沢の歯医者「おだがき歯科クリニック」の小田柿です。
当院では、出来る限り歯を削らない・抜かない治療を心掛けておりますが、
中にはどうしても歯を抜かなければいけないケースや
戦略的に歯を抜いた方が、お口の中を包括的にみたときにメリットが大きい場合
ということはあります。
残念ながら抜歯に至ってしまった時の治療方法としては、
部分床義歯(部分入れ歯)やブリッジという方法が主としてありますが、
抜いた場所の顎の骨の状態にもよりますが、条件さえ合えば「インプラント」という治療方法をご提案するケースがあります。
インプラント治療は、自由診療の為、費用はやや高額になりますが、
見た目が天然歯に近いインプラントは、
自分の歯と同じように
噛んで美味しく食事をし、
思いきり笑うことができ、
はっきりと話をすることが出来るようになる
など多くのメリットがあり、
患者さんのライフスタイルの向上につながります。
インプラントは50年以上も研究・開発されている安心の技術で、
当院では、チタン製のストローマン社のインプラントを主に使用しています。
ストローマン社は、スイスのバーゼルを本拠地とする世界でトップシェアを誇るインプラントメーカーで、
世界で1,300万本以上のストローマンインプラントが患者さんの治療に使われております。
ストローマン社のインプラント素材であるチタンは
生体親和性にすぐれている為体内に入れても拒否反応がでることはほとんどなく、骨と直接、強固に結合する性質を持っています。
また、アレルギーが起きにくく、生体内で長期的に安定しているため、
歯科および整形外科でもインプラントとして使用されています。
インプラントは決して万能ではなく、全ての方にご提案出来る治療方法ではありません。
しかし、お口の中の状況により非常に有効な治療方法の選択肢となり得ます。
患者さんにとって、何が最良の選択なのかを検討し、必要に応じてインプラント治療を含めて様々な治療方法をご提案出来ればと考えております。
以下に「ブリッジ」、「部分床義歯(部分入れ歯)」、「インプラント」のメリット・デメリットを記載致しますので治療選択の参考にしてみて下さい。
「ブリッジ」
◯メリット
・短い治療期間
・ある程度天然の歯と同じように噛める
●デメリット
・両隣の健康な歯を削る必要がある
・削られた歯への負担が増加する
・歯を失った部分に物が挟まる場合がある
・歯を失った部分の歯がやせてくる
「部分床義歯(部分入れ歯)」
◯メリット
・短い治療期間
・残っている歯を殆ど削らないで治療が出来る
●デメリット
・バネなどが見えて、見た目があまり良くない
・バネが健康的な歯を傷つける恐れがある
・違和感を感じることがある
・歯を失った部分の骨がやせてくる
・入れ歯の安定が悪いとずれやすくなる
・硬い物を噛むと、入れ歯が歯茎を圧迫し、痛みを感じることがある
・味覚に影響する場合がある
・入れ歯と歯茎の間に食べたものが挟まる場合がある
「インプラント」
◯メリット
・天然歯に近い見栄え
・メンテナンスをきちんと行えば、長期間にわたって機能と見栄えを維持することが出来る
・健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がかからない
・顎の骨が、痩せほそるのを防ぐことが出来る
・自然に噛むことができ、食べ物が美味しく食べられる
・口元を気にせず、自然に話すことが出来る
●デメリット
・健康保険が適応されない自由診療になる
・1~2回の手術が必要になる